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2019年12月の記事一覧

にっこり 浦添市ICTエバンジェリストの公開授業

12月24日(火)に,浦添市ICTエバンジェリストの公開授業が行われました。次年度より本格実施される次期学習指導要領において,小学校で必修化される「プログラミング教育」は,これからのたくさんの実践事例を紹介し,実際に参観できる機会を増やしていくことが重要となります。今回のエバンジェリスト公開授業は,1年生のプログラミング授業であり,なおかつ担任とエバンジェリストのTT授業でした。たいへん参考となる授業で,担任教諭もしっかり教材研究に関わってきたことを感じることができました。
   今後,各校でプログラミング年間指導計画を見直し,次年度に向けて「使える年計」づくりが求められます。ぜひエバンジェリストをうまく活用され,学年が一体となって一つの指導案をみんなが実践できる体制づくりを進めてほしいと思います。

   授業者:浦添市立当山小学校 名嘉山寛奈 教諭(T1),石川肇 教諭(T2 エバンジェリスト)
   参観者:長濱京子所長,井﨑重,当山小職員

      
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興奮・ヤッター! 研究協力員の第2回公開授業

   12月20日(金)に,本研究所研究協力員の第2回公開授業が行われました。理科「圧力」の学習について,導入,実験,結果と考察,まとめの中でICT機器とプレゼンアプリ「ロイロノート」を活用した授業でした。
   導入では大型提示装置を用いて,「なぜ大型トラックはタイヤが大きくかつ4つ以上ついているのか?」と問いかけ,「圧力」とそれが伝わる面積との関わりについて自分事に引きつけようとしていました。
   また,実験では実験の仕方を動画で確認し,実験方法,予想,結果,考察についてまとめることができるシートをパッケージとして生徒機に送付し,生徒がグループ毎に自分たちの学習ペースで記入できるようにしていました。ここでは,ロイロノートがたいへん有効に活用されているように感じました。
   中学校においても,ICT機器を積極的に活用して,生徒にとって機器が学習を促進し,互いを結びつけるツールとしてきちんと認識できるようになるといいなあと思います。

   授業者:浦添市立港川中学校 加藤賢治 教諭(2019年度研究協力員)
   参観者:長濱京子所長,仲宗根歩,井﨑重,嘉数政人(2019年度研究協力員),中玉利靖(2019年度研究協力員),
                  港川中職員


   
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花丸 研究協力員の公開授業②

令和元年12月16日(金)13:35~14:20     授業テーマ「総合的な学習の時間:プログラミングを学習しよう『ビュートレーサー』(分類C)」
授業者:研究協力員 嘉数政人 教諭(当山小)
参観者:研究所所長,井﨑重,研究協力員(玉村教諭,中玉利教諭),金城教諭(内間小),当山小職員

【授業の流れ】
本時の目標
★前時で行った自動運転タクシーのプログラミングについて,さらにグループで役割分担しながら課題解決に向けて工夫改善を加え,
    その取組を発表する。
★課題解決に向けて,どう取り組んだかについて,その思考過程を表現できるようにする。

①前時の学習を振り返り,本時の学習の流れについて確認する。
②本時のめあて「グループで工夫したところを発表し合おう」を確認する。
③前時で取り組んでいたプログラミングについて継続して作成する。
④グループで役割分担しながら進め,思い通りの動きになっているかビュートレーサーを実際に動かしながら確かめる。
⑤学習プロセスを,ロイロノートに記録し,工夫したところなどを写真を撮り,発表準備を行う。
⑥発表会をする。
⑦ワークシートに本時の感想を書き,学習を振り返る。
⑧次時の活動について知る。

【振り返り】
◇学年で指導の統一化を図っており,これからのプログラミング教育の形態としてとても参考になった。
◇指導について動画で説明を共有し,多くの先生方と指導法の共有を図る工夫をしていた。
◇プログラミング教育の大きな目的は,「協働と創造性」である。
◇STEAM人材の育成のためには,デザイン思考をさらにプラスしてはどうか。
◇ビュートレーサーの材の特徴として,動きがたいへんなめらかである。動きに応じた場の工夫が必要ではないか。
◇子供なりの失敗体験とそれを乗り越えていくプロセスがプログラミング教育の醍醐味であるが,子供の発達段階に応じて,
    最後は「成功体験」につなげる手立てが必要ではないか。
◇プログラミングして,実際に動かすというプロセスには,その間に,「シュミレーションする」という過程がとても必要だと
    感じた。
 
    
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第3回エバンジェリスト公開授業

令和元年12月16日(月)14:00~   授業テーマ「道徳:つながる命 D-(19)生命の尊さ」(ゆうへ~生きていてくれてありがとう)
授業者:浦添市ICTエバンジェリスト 村上紀彦 教諭(仲西中)
参観者:研究所所長,指導主事 井﨑重,港川中 川野教諭

【授業の流れ】
本時の目標 ★多くの人々の支えによって生きていると気づくことで,誰もがかけがえのない存在であると理解し,互いの存在を大切にしようとする実践意欲を育む。

①授業のテーマを知る。
②時代背景や読み物の背景にある阪神淡路大震災についての情報を知る(写真,スライドの提示)
③読み物を判読する(電子教科書による判読)。
④登場人物の「ママ」についての心情を理解する。→何がつらかったのか。どれくらいつらいのか。なぜそこまで思い詰めるのか。
⑤さらに「ママ」の心情理解を深める。→どうやってつらさを乗り越えたのか。ママのせいではないのか。
⑥生命についての深い理解を促す。→震災後から今までのママに対し,ゆう,しょう,パパ,おばあちゃんはどのように思っているのだろう。
⑦3~4名のグループになり,様々な立場でママに対する思いを出し合い,共有する。
⑧今日の授業を振り返る。

【振り返り】
◇教材に対する授業者の深い思いと,教材研究の深さが感じられた。
◇生徒が,読み物や阪神淡路大震災について興味関心を高められていた。
◇電子教科書による判読により,生徒の感情に訴えることができた。
◇板書が並列的なものになっていたので,中心となる「ママ」とその周りにいつもいる家族を構造的に表現することで,生徒が考えやすく,    時系列で整理され,議論しやすくなったのではないか。
◇授業者による深い教材研究と教材解釈を土台としながら,授業構想においては生徒の置かれた背景,思い,学びのプロセスを想像したりイメージしたりして「取捨選択」することが大切となる。この1時間の中で何を身につけられるようにしたいのか,授業者の吟味がとても必要であると感じられた。

   
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